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全く同じものでも、ミニチュアサイズになると、よりデリケートに感じたり、守ってあげたいという思いが強まるものです。
今日ご紹介するのは、世界で最も小さいネコと言われている「クロアシネコ」です。
ネコというだけでも可愛らしさは保証されているのに、世界最小となると、もうたまらない可愛らしさがあるのは、想像に難くないと思います。
ただ、野生のネコとして厳しい自然界を生き抜いているクロアシネコは、可愛いだけではなく、「世界で最も怖いネコ」とも呼ばれるほどの、底知れぬたくましさや強さも兼ね備えています。
これからそんな魅力たっぷりのクロアシネコについて見ていきましょう。
ネコが好きな方なら、一度はクロアシネコの名前を聞いたことがおありだと思います。
やはり”世界最小”というのはインパクトがありますよね?
ただ、実際に見たり触れたことがある人は、まずいないと言ってもいいでしょう。
それにはいくつかの理由があります。まずはその点についてお話したいと思います。
気分屋でツンデレの性格や、愛くるしい表情、気品漂う姿など、人を魅了するポイントがたくさんあるネコは、世界中でペットとして飼育され、私たちにとっても非常に馴染み深い生き物ですよね。
日本では、人懐っこく大らかな性格で、室内でも安心して飼育できる「スコティッシュフォールド」や、活発で明るい性格の「アメリカンショートヘア」、飼い主に忠実で賢い「メインクーン」などが人気があります。
私たちの生活に、彩りを添えてくれいるチャーミングなネコたちですが、今名前を挙げたような家庭で飼育されているネコは全て「イエネコ」になります。
しかし、クロアシネコは「ヤマネコ」です。
なんとなく言葉からイメージできるとは思いますが、皆さんは「イエネコ」「ヤマネコ」「ノラネコ」の違いをしっかりと把握しておられるでしょうか?
まず、「イエネコ」とは、私たちがネコと聞いてまず一番に想像するネコで、人間のペットや家畜として飼育されるようになったネコ全般のことです。
「ヤマネコ」とは、野生の小型ネコ科の動物の総称として使われており、代々、野生種として独自の生態系で自然界に生息してきたネコのことを指します。日本では、ツシマヤマネコ・イリオモテヤマネコ・などがヤマネコにあたります。
一方「ノラネコ」は、イエネコが捨てられたり、脱走して野生化したネコのことを指しており、既に野生化しているとしても、長い歴史を通じて、人の手を一切借りることなく、自然の中で独自の生態系を築いてきたヤマネコとは明確な違いがあります。
日本にはヤマネコが特に少ないので、ノラネコとヤマネコは多少似ている感じがするかもしれませんが、根本的に違いますので間違えないようにしましょう。
つまり、クロアシネコは100%野生のヤマネコになるので、イエネコとして飼育されてきたこともなければ、今現在も、法律によって家庭で飼育することは禁止されているのです。
ですから、近所やペットショップで見かけることは絶対にありません。世界一小さいネコを飼っていみたいと夢見ていた方にとっては残念なお知らせですが、きっぱりとは諦めましょう。動物には自然界にいるからこその美しさがあるのです。
せめて野生で生息しているところを遠くから一目見ようと思っても、主な生息場所は、日本から遥か遠く離れた、南アフリカ共和国・ナミビア・ボツワナ・ジンバブエなどの、アフリカ大陸の南部の砂漠や半砂漠地帯、サバンナ地帯です。
ですから、偶然出会うことも、軽い気持ちで会いに行くこともできません。
しかも、2011年に国際自然保護連盟のレッドリスト(絶滅の危険が増大していることを示している、絶滅危惧II類)として登録されているほど頭数が少ない希少な動物です。
現在、世界中で生存が確認されている自然のクロアシネコの数ははっきりしていません。
ただ、減少し続けていることと、ごくわずかしか生存していないとこははっきりしているそうです。これはとても悲しいことですね。
頭数が減った理由は、生息地の減少、餌となる小動物の確保が困難になったこと、単独で行動するので繁殖行動が行われにくいなど 、様々な要因が関係していると言われています。
この危機的状況を救うために、アメリカで、積極的に繁殖と保護がなされており、60頭ほどが動物園で飼育されています。
ペンシルバニア州にある「フィラデルフィア動物園」では、2014年に3頭の赤ちゃんも生まれました。
他にも、「ヘンリードーリー動物園」と「カンザスシティー動物園」でも、クロアシネコが飼育されていますので、機会があれば訪れてみることもできるでしょう。
また、各動物園のホームページで映像も公開されているので、日本にいながらして、野性的でありながらも愛らしい姿を楽しむことができます。