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その名の通り、サラは女の子。そしてファントムは男の子。
恐らくオペラ座の怪人のように左右の顔が2色に分かれていることからこの名が付けられたのでしょう。
ピットブルは闘犬として使用されるなど、人間のエゴによって汚名を着せられることが多い犬種ですが、実際の彼らはとても賢く、人が大好きな犬種です。
そんな彼らはどのようにしてセカンドチャンスを掴んだのでしょうか。
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訓練を受ける前の2匹は保健所に収容されている無数のピットブルの中の一部に過ぎませんでした。しかしファントムはUniversalK9という団体によりテキサスの保健所から、サラはAnimal Farm Foundationという団体によりニューヨークの保健所から引き取られ、それぞれ使命と家族を手にしました。そしてこの活動は犬の命を救うだけでなく、市民のお財布も助けています。出典:https://www.thedodo.com/pit-bulls-sheriff-deputies-2318547489.html
「彼らの活動はシェパードなどの純血種に数百万円を費やさなくとも麻薬探知犬を育成できることを証明しています。保健所で安楽死を待つばかりだった犬を救い、人のために役立てることができるんです」クレイ郡保安官事務所談。
最近では保健所に収容されていた元保護犬の中から潜在能力のある犬が抜擢され、訓練を経てセラピー犬として活躍している姿が見られることが多くなりました。
実際のところ、アメリカでは十数年も前からピットブルが麻薬探知犬として採用され、国境で麻薬の流入を防ぐ仕事を立派にこなしています。
又、遭難探索救助犬として活躍しているピットブルも多く、彼らのほとんどが元保護犬なのです。
それまでの常識としては、ジャーマンシェパードやベルジアンマリノアなどの犬種が警察犬としてふさわしいとされて来ましたが、二つの団体がサラとファントムを立派な麻薬探知犬として育て上げたことによって、どんな犬種でも可能性を秘めていることが見事に証明されました。
その上、彼らの活動によって救われる命、そして市民の貴重な税金も節約できる。
実に画期的なプロジェクトだと思いませんか。
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「彼らのような犬達に有意義な仕事と家族を与えられるのは実に誇らしいことです。保健所をしばしば訪問しますが、いつもピットブルでいっぱいです。私達がもっと彼らに居場所を提供できれば、より多くの命を救え、犬にも人にもWin-Winな結果が得られるんです」UniversalK9の責任者ブラッド・クロフトさんはそう話します。出典:https://www.thedodo.com/pit-bulls-sheriff-deputies-2318547489.html
サラとファントムは仕事を与えられただけでなく、同時に新しい家族を手に入れることができました。
アメリカの警察では警察犬部隊(K-9 Unit)があり、それぞれのハンドラー(警官)が担当の犬と寝食を共にします。
サラとファントムにとっても担当の警官が彼らにとっての家族であり、日々一緒に生活することで、より強い信頼と絆を培っているのでしょう。
その証拠に保安官用ハーネスを身に着けるファントムの瞳はきらきらと輝き、与えられた仕事に誇りを持っていることがよくわかります。
人に辛い目に遭わされた犬が、今度は人を色んな意味で助ける。
こんなにありがたいことはありませんね。
そして2匹に続いてもっとたくさんのピットブルがセカンドチャンスを与えられますように。
These Cops Are So Proud Their Newest K9s Are Rescue Pit Bulls