- 週間ランキング
性格:愛嬌があり明るく穏やか
寿命:12~15歳
体重:6.3~8.1kg
体高:25~28cm
毛色:シルバー、アプリコット、フォーン、ブラック
値段相場ペットショップ20~50万、ブリーダー13~50万、ブリーダー直販のペットショップ30~40万
純粋犬種の登録や血統証明書を発行するジャパンケネルクラブによると、パグの祖先は中国だとする説が有力です。16世紀以降、オランダの東インド会社との交易により、パグは広くヨーロッパに知られるようになったといわれています。
名前はラテン語のパグナス(握りこぶし)が由来という説もあります。
パグ特有の鼻が短く平たい顔をしている短頭で愛嬌のある表情が好まれ、オランダ、イギリスをはじめとした王室や貴族の愛玩犬として長く飼われてきました。
18世紀にはフランス皇帝ナポレオンの妻、ジョセフィーヌの愛犬として、彼女を勇敢に守ったという有名な逸話もあります。
性格は明るく人懐っこいので、誰からも愛されやすい犬種です。ただ、無邪気である反面少し頑固でわがままな部分もあります。
個体差はありますが、比較的オスのほうがプライドが高く、メスのほうが穏やかな気質の傾向です。
パグと同じ短頭種で見た目も似ている犬種としては、フレンチブルドッグやボストンテリアが挙げられます。いずれも人懐っこく落ち着いた気質を持っていますが、そのなかでもパグはマイペースでのんびりした性格です。
パグは小型犬です。平均寿命は12~15年とされ、一般的な小型犬の平均寿命とほぼ同じです。
中型犬が10~14年、大型犬が7~11年であることと比較すると、寿命は長めになります。
パグの平均体重は6~8kgで、メスのほうがオスより小柄な傾向です。ジャパンケネルクラブによる理想体重も6.3~8.1kgと数値に幅があることから、個体差があることが分かります。
パグの平均体高は、オス、メスに関わらず25~28cmとなっています。横もほぼ同じくらいの長さになり、全体的に引き締まった体形をしているのが特徴です。
ジャパンケネルクラブで認められている毛色は、シルバー、アプリコット、フォーン、ブラックの4種です。
ブラック以外の毛色においては、トレースと呼ばれる後頭部から尾の部分までの黒いラインが見られ、マズルや耳、前頭部などにも黒い色が入ります。
シルバーTatyanaPanova/shutterstock.com
Tamara Woolfolk/shutterstock.com
Khilenko Anastasiia/shutterstock.com
Anna Mandrikyan/shutterstock.com
犬の成長期間は体の大きさによって変わり、小型であるほど成犬になるまでの期間は短くなる傾向です。
小型犬であるパグが成犬になるまでの期間は、8~10カ月程度が目安となります。
※成犬とは身体的な成長が止まることです。
パグはもともと大人しい性格ですが、来客時や興奮時に吠えてしまうことがあります。
吠える理由としては、飼い主への愛が強いゆえの甘えや嫉妬がほとんどです。その場合飼い主や家族がしっかりコミュニケーションをとり、愛情をかけて接することで解決に繋がります。
病名 | 時期や症状 | 治療費 |
---|---|---|
膝蓋骨脱臼(パテラ) | 膝の皿が内側や外側に脱臼してしまうこと。先天性の場合は若齢から発症しやすい。 | 25万円前後 |
短頭種気道症候群 | 鼻の長さが短い犬種特有の症状で、気道が狭くなり呼吸が苦しくなること。若齢から発症しやすい。 | 外鼻孔拡張術2万円~、軟口蓋切除術4万円~ |
レッグペルテス | 大腿骨の骨盤に繋がる大腿骨頭が壊死してしまうこと。早いと生後3~4カ月程度から発症する場合もある。 | 17万円前後 |
ピルビン酸キナーゼ欠乏症 | ピルビン酸キナーゼという酵素が欠乏することにより貧血が起こること。先天性の場合が多く、若齢で発症しやすい。 | 不明 |
※症状や病院によって金額は変わってきますので、かかりつけの動物病院で確認してください。
パグの成犬がかかりやすい病気病名 | 時期や症状 | 治療費 |
---|---|---|
壊死性髄膜脳炎 | 脳全体が壊死していき、けいれんや意識障害などの神経障害が起こる原因不明の脳炎。パグに多く見られることからパグ脳炎とも呼ばれる。1~3歳くらいまでに発症しやすい。 | 不明 |
洞不全症候群 | 心臓の洞房結節に障害が起こり、心不全や失神を起こすこと。重篤になると呼吸困難を起こすこともある。 | 不明 |
間擦疹(かんさつしん) | 顔のひだなどに起こりやすい細菌感染症。皮膚に痒みや赤みが生じるほか、腐敗臭が起こる。 | 通院1回7千円~ |
乾性角結膜炎 | 涙の量が減少して目が乾き、慢性的に炎症を起こすこと。多くの原因は免疫の異常によるものと考えられている。 | 不明 |
短頭種気道症候群 | 鼻の長さが短い犬種特有の症状で、気道が狭くなり呼吸が苦しくなること。若齢から発症しやすい。 | 外鼻孔拡張術2万円~、軟口蓋切除術4万円~ |
※症状や病院によって金額は変わってきますので、かかりつけの動物病院で確認してください。
短頭種の犬たちはとても暑さに弱い犬種です。気温が22~23度、湿度が60%を超えてきたら熱中症に注意する必要があります。暑い時期の散歩は比較的涼しい朝夕の時間帯に行くのが望ましいです。
特にパグのようなマズルの短い犬種は気道が狭いためうまく呼吸ができず、呼吸困難となってしまうことがあります。
涼しい時間帯に散歩へ行くようにし、必ず水分補給用の水を携帯することをおすすめします。なるべく舗装されていない道を選ぶなどの工夫をし、緊急時用にうちわや保冷剤などを一緒に携帯するとなお安心です。
また、たとえ窓を開けていたとしても、パグを車内に残して出かけたり、エアコンをかけていない室内に置いて外出したりすることも熱中症になってしまう可能性が高いので注意しましょう。
Yuttana Jaowattana/shutterstock.com
パグの顔にあるしわの部分は不衛生になりやすく、蒸れることで細菌が繁殖し、特有の臭いが発生しやすくなります。
また、垂れ耳で通気性が悪いため、お手入れを怠ると臭いの原因になりかねません。定期的にガーゼなどで優しく拭いて清潔を保ちましょう。
パグは暑さや寒さに弱いため、室内飼いが適しています。人懐っこいので比較的初心者でも飼いやすい犬種ですが、適切な温度管理は必須です。
暑い時期はエアコンを活用し、熱中症にならないように注意しましょう。特に短頭種であるパグは、呼吸による体温調整が苦手です。大きく息を吸おうとすると、逆に呼吸困難に陥ることもあります。常に口を開けて呼吸していたり、呼吸音がいつもより大きいと感じたりする場合には、早めに動物病院に行って診てもらいましょう。
逆に、寒い時期は暖房やペット用のホットカーペットなどを活用し、冷えないように気を配ることも必要です。
基本的にはトリミングする必要のない犬種ですが、サマーカットをする飼い主もいるようです。
子犬を迎える場合は、落ち着いて過ごせるスペースとして、ケージの用意をしておくことが望ましいです。成犬になってからも使えるように、大きめのサイズを選びましょう。
子犬の時期は小型犬の子犬用フードを与え、生後10カ月程度を目安に成犬用のフードに切り替えます。
フードの種類によって給餌量は異なりますが、子犬の場合は1日の摂取量を3~4回に分け、ふやかして与えます。成長期に発達していく免疫機能をサポートするため、ビタミンEなどの抗酸化成分を含み、消化性の高いタンパク質が豊富なフードが望ましいでしょう。
成犬になれば基本的に1日2回程度が適正ですが、消化器官に負担がかからないように、年齢や体調に応じて3~4回に分けて与える場合もあります。
パグはしわが多く皮膚トラブルも多い犬種であるため、抗炎症作用を持つEPAやDHAといった皮膚のバリア機能を高める成分が配合されたフードを選ぶのも効果的です。
犬が食べてはいけない食べ物 | ネギ類全般(にんにく、ニラ、玉ねぎなど)・ぶどう類全般・チョコレート・キシリトール・生の魚介類(魚、イカ、タコ、エビ、カニ)・鶏の骨・アボガド・ナッツ類全般 |
犬は避けたほうがいい食べ物 | ほうれん草・生肉・香辛料・にぼし・のり・生卵・生野菜・牛乳・ココナッツオイル・干しあんず |
上記は代表的な食べ物を記載していますが、もっと詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。
また犬が苦手な食べ物として、犬は臭覚が優れているため酸み・辛み・苦みに対する感覚がとても敏感で、においを嫌がります。
上記の食べ物も控えたほうが無難でしょう。
パグの毛はアンダーコートとオーバーコートの二重構造で、それをダブルコートと呼びます。ダブルコートの毛はもともと抜けやすい性質をしており、春と秋の換毛期においては抜け毛の量がさらに多くなります。
抜け毛の対策としては、ブラッシングが効果的です。皮膚がデリケートなパグには、ラバーブラシや獣毛ブラシなどを使い、優しくブラッシングしてあげましょう。
ブラッシングすることにより血行が良くなり、マッサージ効果も期待できます。
また、アンダーコート専用のブラシも販売されているので、抜け毛の量に合わせて使用すると良いでしょう。
パグは短毛ですが抜け毛が多いため、定期的なシャンプーを行うことで抜け毛対策になり、地肌や被毛を清潔に保つことができます。
シャンプー前のブラッシングは毛のもつれをほぐし、汚れを落としやすくするのに有効です。水に強い素材のラバーブラシを用意しておくと良いでしょう。また、浴室用の滑り止めマットを敷いておくと転倒やケガの防止に繋がります。
もともと遊び好きで好奇心旺盛なパグは、散歩が好きな犬種です。家の中だけで過ごしていると、ストレスが溜まりやすくなってしまいます。肥満になりやすい性質を持つという点でも、適度な運動を兼ねた散歩は必要です。
ただし、パグは持久力がなく、活発に運動するのはどちらかというと苦手です。呼吸の様子などを確認しながら無理のないように散歩させましょう。
理想的な1日の散歩時間は朝夕それぞれ30分程度です。寒いのと暑いのが苦手な犬種なので、暑い時期は涼しい時間帯に散歩をし、、寒い時期は服を着せて散歩する、といった配慮をしましょう。
パグをブリーダーから購入する愛嬌があり誰にでも懐きやすいパグですが、少々頑固な一面があり、しかるべきしつけを行わないとわがままに育ってしまうこともあります。しつけを行う際は決して叱らず、褒めて教えるようにしましょう。
ここでは、パグのしつけ方法として、「トイレ」「吠え」「噛み癖」「散歩」「待て」について紹介します。
トイレのしつけは子犬を迎えたらすぐに行いましょう。開始時期が遅れてもトレーニングはできますが、覚えるのに時間がかかってしまうこともあるからです。
1歳以上の成犬は、排泄の回数が子犬より少ないため時間はかかりますが、根気よくしつけを行うことで覚えるようになります。
保護犬の里親になった場合、それまでの環境と違うことやストレスでなかなかトイレを認識できないかも知れません。その場合は焦らず、環境に慣れるまで辛抱強くトレーニングを行うことが大切です。
多頭飼いする場合でも基本的には同じトイレを使用してトレーニングします。ただし、頻繁にシーツ交換ができないのであれば、複数のトイレを設置するほうが覚えやすいでしょう。
パグはもともとおだやかな性格なので、攻撃性をもって吠えることはめったにありません。一方で、とても甘えん坊な性格ゆえにヤキモチを焼いてしまったり、要求が強い個体の場合吠え癖がついてしまうことがあります。
具体的にどのようなときに吠えてしまうのか、以下の項目を参考にして対処していきましょう。
パグは大人しく攻撃性の少ない犬種ですが、顎の力が強いため、噛み癖がついてしまうとトラブルになりかねません。以下の点に注意し、噛み癖がつかないようにしっかりしつけを行いましょう。
「待て」ができるようになると、散歩や病院などさまざまな環境下でもじっとしていることができ、トラブルも回避しやすくなります。
次の点に注意しながら、根気よくしつけを行いましょう。
パグと暮らすうえで、留守番を避けて通ることはできません。しつけがされていないと家の中で暴れてしまったり、ケガをしたりする危険もあります。以下の点を踏まえ、安心して外出できるようにしつけておきましょう。
犬という生き物は、いい香りがしたりすると食べ物じゃなくても口に入れてしまいます。
でも、犬には食べさせてはいけない食べ物も存在します。食べてしまうと命の危険もあるので要注意です。
今回は、そんな食べ物を食べてしまった時の対処法も合わせてお話していきます。
https://mofmo.jp/article/19619