- 週間ランキング
立てた状態でやりすぎると、皮膚を傷つける事になり危険です。
この道具は、横に寝かせて毛の方向と水平にして使うものなんです。そのため、「持ち手を持ってはいけない」ことになってます。
猫の場合はスリッカーの角を使うので、歯の半分は手で持つことになります。
そして常に肌に対して斜めに滑らせる時には、歯が肌に当たらないようにします。毛並に逆らって逆毛を立てるように使うのは絶対にダメです。
それは、長毛種の猫の場合で毛を手でもって抑えるやり方で、すべての猫に使える方法ではありませんが、少なくとも一般の方がやると、すぐに猫が嫌がることになります。
Telekhovskyi/shutterstock.com
ブラッシング方法のコツとしては、必ず毛並みに沿って行うことです。
また、背骨などの骨が近いところはコームやスリッカーを当てないことです。
やり方を間違えた瞬間に猫がブラッシングを嫌がるので気を付けましょう!
猫が嫌がる部位としては背骨他に、腰骨・胸骨・足の根元には注意です。
対策方法としては、ブラッシングの前に充分にスキンシップをとっておき、どの箇所が骨に当たるか確認しておくといいでしょう。
Sergey Gerashchenko/shutterstock.com
猫の被毛の流れはすべて1方向ではありません。
ブラッシングは、胸・前足部分・胴体・腰の部分とパーツごとに区切って行うべきです。
最初はいきなり全部を行うのはやめ、ブラッシングに慣れたら徐々にできる箇所を増やしていきましょう。
スリッカーをいきなり目の前で見せられたら、猫はビックリします。日頃からの自分の立ち位置を意識し、どこが猫にとって安心できる位置か確認しておくのも大切です。
一番おすすめの方法は、トリマーさんが使っているような腰の位置の高さにあるテーブルや台の上でやることです。
胸とおなかの中間位を優しくすくうように片手を添え、猫を立たせて優しく出来るようになったら、あなたも上級者です。
やはりトリマーさんの技術は資格必須の職業だけに目を見張るものがあります。
ご紹介する動画を見ればわかりますが、猫も決して嫌がる様子をみせないのは、皮膚に使う道具がほとんど当たっていないからなんです。
動作もゆっくりで、猫への触れ方も実に柔らかいです。
動画はブラッシングする部分は少ないですが、猫の扱い方には注目してください。
嫌がる足の部分は2人でやっており、耳の近くに機械音が聞こえないように工夫しています。口元の抑え方も上手ですよね。ほとんどの猫が完全に体を預けていて、まるで気持ちいいマッサージをうけているようです。
ブラッシングで一番大切なことは怖がらせないということです。ブラッシングの本来の目的である「毛球症予防」のお手伝い(毛玉を防ぐ)ことのみを、できるだけ怖がらせない形で工夫しましょう。
猫にとっては見える→怖がる→嫌がるなので、はじめは出来るだけ慎重に、優しく声かけをしながらそっとやってあげてください。
猫にとっていつのまにかブラッシングが終わっているという状況が一番です!ぜひ工夫してやってみてください♪
ブラッシングの頻度は被毛の種類や、季節により異なります。
短毛種ならおよそ1週間に1〜2回で、長毛種なら毎日か、少なくても2日に1回はやってあげてください。ただしやりすぎると被毛が抜けてはげてしまう事もあるので、方法と頻度には十分に気をつけてくださいね。
猫のブラッシングは全身に触れることで病気の早期発見にもつながり、飼い主さんと猫のスキンシップとしての側面もあります。
また定期的に抜け毛を処理したりフケを防ぐことで毛球症や皮膚病を予防する効果もあるので、適切な方法を学び、正しいブラッシングを心がけてくださいね。