<よるドラ「阿佐ヶ谷姉妹ののほほんふたり暮らし」(NHK総合)>  阿佐ヶ谷姉妹による同名エッセイをドラマ化。というかこれをドラマ化しようと思ったNHKに拍手、だ。これまでこの手のゆるドラマといえばテレビ東京の専売特許だったが、NHKにこれをやられたら、テレ東もおちおちしていられないのでは!? とりたてて大きな事件は起こりそうにはないが、文字通りの「のほほん」ドラマで癒し効果はありそうだ。

ピンクのドレスでおなじみの阿佐ヶ谷姉妹。姉妹といっても、〇姉妹同様ビジネス姉妹で、おかっぱに眼鏡がチャームポイント。「オバサン」キャラで売っているが本当は何歳なのかと気になって事務所のサイトを調べたら、「妹・美穂1973年生まれ 姉・江里子1972年生まれ」とあった。ちなみに姉・江里子と同い年の女優は高岡早紀に常盤貴子に松雪泰子、そして、あのマツコ・デラックスも......意外に若い!?

仕草や表情、会話のテンポや間の取り方が...

ドラマでは、姉・江里子を木村多江、妹・美穂を安藤玉恵が演じる。ドラマ化することが決定した際、ホンモノの阿佐ヶ谷姉妹がやればいいのに、と思っていたが、チラっとでもそんなことを思ってすみませんでした、と謝りたい。

特に木村多江の姉・江里子のシンクロぶりは半端なく、その仕草や表情、会話のテンポや間の取り方が、もうまんま江里子さんで釘付けになった。正直言って、妹・美穂さんのことはあまりよくわからなかったが、江里子のアパートに入りびたり、パンツ(下着)まで借りるということ、猫好きということ、マイペースな人柄がなんとなく伝わってきた。安藤玉恵が魅力的に演じているので、このドラマで、美穂さん株も上がりそうだ。

アパートの大家さんを研ナオコ、商店街の中華料理店のおかみさんをいしのようこ、と、志村ファミリーをワンポイントで使っているのもツボ。さらに、語りを所属事務所の先輩、シティボーイズのきたろうが担当でのほほん感も倍増。

赤羽に林家ペー・パー子がいるように、阿佐ヶ谷には阿佐ヶ谷姉妹がいる。ドラマの中ではまだ売れていない2人だが、商店街の人たちが応援している感じもいい。阿佐ヶ谷商店街に行ってみたくなった。(視聴:2021年11月8日)

(くろうさぎ)

情報提供元: J-CAST ニュース
記事名:「 木村多江の演技に釘付け 阿佐ヶ谷姉妹の「姉」に超絶シンクロ