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今日15日(2021年11月)の「THE TIME,」は、SNSで物議をかもしている国会議員の「まさかの収入」について詳しく取り上げた。
きっかけとなったのは10月31日の衆院選で当選し、新たに国会議員となった維新の小野泰輔議員による11月12日のツイート。小野議員は31日に当選したため、10月の国会議員在職はわずか1日。しかし、歳費が日割りで支給された一方で、同時に支給される文書通信交通滞在費は1カ月分満額の100万円が振り込まれていた。
おかしいのではないかと小野議員が議会事務局に問い合わせたところ、「今の法律では1日でも任期がかかっていた場合、満額出る仕組み」とのこと。これに対し小野議員は「国会の常識、世間の非常識」「違和感を感じる制度」と問題を提起。吉村洋文・大阪府知事もこれに反応して「100万円の札束、満額支給らしい。領収書不要。非課税。これが国会の常識。おかしいよ」と指摘した。
これを受け、SNSで「税金をなんだと思っているんだ。そもそも領収書不要がおかしくないか」と怒りの声が大バズりする騒ぎとなった。
安住紳一郎「10月31日、日割りだと1日分なんですが、1カ月分出るということですね」
国会議員に支給される歳費や活動費だが、歳費は月額129万4000円。ボーナスは約320万円が年2回、会派に交付される立法事務費が月額65万円。そして今回問題になった文書通信交通滞在費、通称文通費が月額100万円となっている。
安住紳一郎「活動にはお金がかかるので仕方のない経費ですが、文通費は公の書類を発送、公の性質を有する通信をなすということで、使途の報告義務がありません。余っても返納する必要がありません。目的外使用の罰則もなくて、いわゆる自由に使えるお金ということです。使途を明らかにしないというのが毎回もめる。そして今回はたった1日のために満額支払われることに憤りを持っている方が多い。過去には2009年にたった2日のために文通費が支払われた年がありました。この年もマスコミで議論になりましたが、結局何もかわりませんでした」
2001年には、「使途報告書を公開すべき」という提案が出されたが実現せず、14年には維新の党(当時)が「使途公開法案」を提出したが、廃案となった。
安住紳一郎「毎度問題提起をするんですけれど、変えられないというのが日本の現状です」
(みっちゃん)