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「私も知りませんでした。勘違いしていました」とけさ7日(2021年12月)の「THE TIME,」で、司会の安住紳一郎が打ち明けたのはアルコール消毒のことだ。「アルコール消毒万能かと思って、せっけんの手洗いせずにアルコール消毒で食事をすることが増えていたかもしれません」
取り出したのは感染性胃腸炎の患者数を示したグラフ(出典 国立感染症研究所)。今年(2021年)は去年(2020年)に比べ増えており、コロナ禍前のおととし(2019年)に迫る勢いだ。原因は「アルコール消毒の勘違い」だという。
都内にある内科小児科クリニックの田口眞寿美医師は、「11月頃から感染性胃腸炎の患者が増え始めました」と話す。ノロウイルスなどによる感染性胃腸炎は、嘔吐や下痢が主な症状だが、水分を摂取しにくい子どもや年配者は脱水症状を起こして重症化しやすい傾向があるという。
去年は新型コロナの感染予防として手洗いなどが徹底され患者が減っていたが、今年について田口医師は「アルコール消毒に頼って、手洗いする習慣が少なくなってしまったことも原因ではないかと思います」と指摘し、「ノロウイルスなどの感染性胃腸炎の原因となるウイルスはアルコールが効きにくいので要注意です」と述べ、アルコール消毒は新型コロナやインフルエンザの対策には効果はあるが、ノロウイルスやロタウイルスなどには効果が薄いので、手洗いでウイルス自体を流すことが重要だと呼び掛けている。
安住「せっけんで手を洗って、アルコール消毒すると、新型コロナとノロの両方を防げるということだそうです。気を付けてください」
(一ツ石)