連続ドラマ「真犯人フラグ」(日本テレビ系)第8話が、12月5日(2021年)に放送された。(ネタバレあり)

相良凌介(西島秀俊さん)宅のポストに、失踪中の妻・真帆(宮沢りえさん)と、相良家の新築住宅を担当する「住愛ホーム」の林洋一(深水元基さん)がホテルのエレベーターから出てくる場面の盗撮写真が、「それでも、探しますか?」という手書きの文を添えて投函されていた。そして同じ写真がSNSでも拡散され、「真帆が不倫して家出したのか」などとして炎上していた。

不倫疑惑写真拡散に「うおあああああ」

居酒屋で洋一が、真帆の保険金の受取人が凌介だったことを警察に垂れ込んだと話していたこと、婚約者で住愛ホームの取引先・等々力建材の社長令嬢の等々力茉莉奈(林田岬優さん)からのメッセージで自分の写真が炎上していることを知り、「うおあああああ」と叫んで店を飛び出した姿を、偶然居合わせた橘一星(佐野勇斗さん)が目撃。凌介の親友で「週刊追求」編集長の河村俊夫(田中哲司さん)に連絡する。

店を飛び出した洋一は凌介の家まで出向き、「ただの新居の打ち合わせだったんです」「ホテルの上にあるレストランだったんです」「真帆さんがプリンアラモード食べれる場所なくない?みたいになって...」などと弁解。凌介は「信じるよ。林くんがそう言うなら、信じる」と告げる。凌介の優しさに触れた洋一は、

「新居のことなんですけど、他の会社、紹介させていただきます。うちだといつまで経ってもゴーサイン出ないんで、それが一番現実的だと思います」
「俺のことは気にしないでください。ご家族のために、家を建てる。それだけを考えてください」

と説得、凌介も承諾し、2人は握手して別れた。

洋一が帰ろうと呼び止めたタクシーには俊夫が乗っていた。俊夫は

「自分でしゃべるのと暴かれるの、どっちがマシだと思います?うちの独占にさせてくれるなら、悪いようにはしませんので」

と洋一に声をかける。

洋一は「俺は不倫なんてしてません!話すことないんで」とタクシーに乗り込もうとしたが、俊夫が「その件以外でも構いませんよ」とかまをかける。一瞬黙り込んでから「はぁ?」と顔をしかめた洋一に、俊夫は「何かあれば、いつでも」と名刺を渡した。

「あぁ...チキショ~!!うぅぅ~」

謝罪のため洋一が茉莉奈と会っているところに、YouTuberのぷろびん(柄本時生さん)が突撃してくる。しかし茉莉奈が「あんな年増と不倫するわけないでしょ。普通に考えてわかりません?」「迷惑系YouTuberが人並みに幸せになれると思ってるんですかぁ?」と切り返し、ぷろびんは早々に撤退。「俺マジで茉莉奈で良かった。愛してる」と茉莉奈を抱きしめた洋一に、茉莉奈はサラッと

「あー、でもパパはわかんない。多分人雇って調べさせたりすると思う」

と言う。洋一が「探偵とか?」と聞くと、茉莉奈は「もうちょっと何でもやる人」と返す。「えっ...」と戸惑う洋一を、茉莉奈は「でも何もしてないんだったら大丈夫だよね!」と笑って抱きしめ、洋一は「お、おう!」としどろもどろに返事した後、茉莉奈の腕の中で表情を曇らせた。

住愛ホームは洋一の不倫の否定のために記者会見を開く。同時に、相良家の新居の工事を再開すると発表。真帆の実家で会見のテレビ放送を見ていた凌介は「林くん、ありがとう!」と喜んでいたが、会見場にいた洋一は寝耳に水といった様子だった。

一星は居酒屋での洋一の保険金についての発言を凌介に伝え、なおも洋一を信じようとする凌介に「相良さんを陥れようとしてる可能性はあるってことですからね」と念を押す。

洋一は茂みの中で「クソがっ!」「どこ行ったんだよ、クソ!」などと悪態をつきながら何らかの物音を立てていた。猫おばさん(平田敦子さん)が陰から見ていると紙袋が飛んできて、続いて洋一の手も茂みから目の前に飛び出してきて、猫おばさんは「アンギャ~!」と絶叫した。

茂みから出てきた洋一は、叫びながら逃げていく猫おばさんの背中に「何なんだよ、クソがよ」と吐き捨て、紙袋の中を確認。入っていたスマートフォンの画面を見ると地面にうずくまり、「あぁ...チキショ~!!うぅぅ~...殺す...野郎~!」と呻いた。画面には、洋一が真帆をホテルの部屋に招き入れている写真が表示されていた。

「『生きてーーー』と思ってしまう」

これまで真面目な好青年という印象だった洋一が豹変したことで、ツイッターなどでは驚きの声が上がった。

洋一を演じる深水さんは、「真犯人フラグ」放送開始直前の9月末まで、ドラマ「ただ離婚してないだけ」(テレビ東京系)で、多額の借金を抱える強面のガールズバー経営者で、主人公夫婦に監禁されたのち爆死する佐野義文を演じていた。

今までの洋一は佐野とは180度違う役どころといえたが、今回で洋一の狂気じみた一面が垣間見えたことで

「深水さんが林と言うよりどうしても佐野に見えてしょうがない回でした~!」
「『真犯人フラグ』放送当初は別人すぎてまさか同一人物と思わなかったけど、だんだん佐野の匂いがしてきた...怖い...」
「林さんは、ただリコの佐野のおもかげがチラついて、『生きてーーー』と、つい思ってしまう」

などと書き込まれ、佐野と洋一を重ねて見た人は少なくなかったようだ。

(TT)

情報提供元: J-CAST ニュース
記事名:「 「真犯人フラグ」洋一(深水元基)が豹変 「ただリコの佐野に見えてしょうがない」