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オンライン学習プラットフォーム業界をけん引する Coursera, Inc. (CEO:ジェフ・マッジョカルダ、本社:米国カリフォルニア)は、質の高い教育へのアクセスを向上させ、日本の学習者や教育機関の需要に応える新しい取り組みを、3月14日に発表。
Coursera CEO ジェフ・マッジョカルダ(Jeff Maggioncalda) CEO、Coursera グローバルコミュニケーション担当 アルナブ・シンハ(Arunav Sinha)バイスプレジデント、東京大学 大学総合教育研究センター副センター長 兼 高等教育推進部 栗田佳代子 部門長が登壇し、その新たな取組について解説した。
Coursera (コーセラ)は、2012 年にスタンフォード大学のコンピュータサイエンス教授であるアンドリュー・ンとダフニー・コラーによって、世界クラスの学習への普遍的なアクセスを提供するという使命で始動したグローバルオンライン学習プラットフォーム。
現在、世界最大のオンライン学習プラットフォームのひとつで、2023年12月31日時点で 1億4200万人以上の登録学習者を抱えている。
Coursera は、300 以上の大学および業界パートナーと提携し、コース、専門分野、プロフェッショナル証明書、ガイド付きプロジェクト、学士・修士号を含む幅広いカタログのコンテンツと資格を提供している。
世界中の機関は、データサイエンス、テクノロジー、ビジネスなどの分野で、従業員、市民、学生のスキルアップとリスキリングに Coursera を使用している。
そんな Coursera の最新ニュースが―――。
コロナ渦以降、Coursera を利用する日本の学習者は 77 万 2,000 人と 2.5 倍に増加し、登録数は 170 万人に到達。
今回、Coursera は、4,400 の講座を日本語に翻訳し、日本の学習者に向けた新しい AI 機能を導入。
これらの取り組みには、日本語字幕による学習講座の大規模目録の立ち上げと、オンライン学習がさらに一人ひとりに最適化されたインタラクティブなものにするための AI を活用した機能が含まれている。
これにより、これまで英語のみで提供されていた、DeepLearning.AI の「誰もが使える生成 AI(Generative AI for Everyone)」、ミシガン
大学の「みんなのプログラミング(Programming for Everybody)」、IBM の「データサイエンスとは何か(What is Data Science?)」といった一流の講座を、日本語を話すすべての人が受講可能になった。
また、即戦力となる人材を育成するために、野村総合研究所、SATO グループ、仙台市を含む主要企業や政府機関は、Coursera の企業向けサービスを利用している。
さらに今回、AI を活用した翻訳によって、東京大学が提供する「ビッグバンからダークエネルギーまで(From the Big Bang to Dark Energy)」、「ゲーム理論へようこそ(Welcome to Game Theory)」、「インタラクティブ・コンピュータグラフィックス(Interactive Computer Graphics)」、「日本の大学で学ぶ(Studying at Japanese Universities)」などの人気講座が 21 言語に翻訳され、質の高い日本のコンテンツが世界中で利用されるようになった。
Coursera の CEO であるジェフ・マッジョカルダは、このローンチにあわせて、こう伝えている。
「世界的にデジタルトランスフォーメーションの速度が高まる中、日本は製造業とハードウェアの卓越性をさらに推進するために、AI を取り入れるための大胆な一歩を踏み出しています。
私たちの目標は、どの言語を話す人にも質の高い教育の機会を提供することであり、本日はその目標に向けた大きな一歩を踏み出しました。私たちは AI の力を使って 4,000 以上の講座を日本語に翻訳し、日本の学習者に AI 時代のデジタルスキルを身につけるための、かつてないほどのアクセス性と柔軟性を提供してまいります」
―――そんな Coursera が日本で発表する新たな取り組みと機能をここで整理しよう。
DeepLearning.AI とスタンフォード大学の「教師あり機械学習回帰と分類」、イェール大学の「金融市場」や「学習方法を学ぶ: 難しい科目を習得するのに役立つ強力なメンタルツール」 などの日本で最も人気のあるコースを含む 4,400 以上の講座が日本語に対応。
学習者は、コースの参考文献、講義ビデオの字幕、小テスト、評価、相互評価の手順、ディスカッションの内容に、すべて現地の言語でアクセスできる。
東京大学の 6 つのコースは、フランス語、スペイン語、ドイツ語、タイ語を含む 21 言語に翻訳されている。
マイクロソフト、スタンフォード・オンライン、ヴァンダービルト大学、DeepLearning.AI、Google Cloud、AWS を含む、一流の大学や企業の基礎リテラシーとエグゼクティブ教育プログラムを提供するように設計。
Coursera Plus 加入者、Coursera for Business、Coursera for Government の学習者向けの生成 AI を搭載したバーチャル学習アシスタントで、パーソナライズされたフィードバックを提供し、質問に答え、ビデオ講義やリソースを要約。
学習者の現地語での対話もサポートしてくれる。
AI が支援する学習支援ツールで、企業、政府機関、大学であれば誰でも、かんたんかつ迅速にカスタム講座を作成できる。
作成者は、Coursera に参加している世界トップクラスの企業や大学パートナーからのモジュールと、自分の組織の専門家からのコンテンツをシームレスに融合できる。
コースビルダーは、作成者からの指示に基づき、講座の構成、説明内容、課題、用語集などのコンテンツを自動生成する。
日本の学習者の 38%がモバイルデバイスを使って Coursera にアクセスしている。
このプラットフォームでは、学習者は講座のダウンロード、進捗状況や小テストの確認、ハイライトを使ったメモの取り方、カレンダーの同期などを行うことができ、データ消費量が少なくなるように最適化されているのも特長。