昔々あるところに、おじいさんとおばあさんが暮らしていました。
おじいさんは山へ柴刈りに、おばあさんは川へ洗剤は使わずに洗濯へ行きました。
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おばあさんが川で洗濯をしていると、川上から衛生面で何ら問題のない大きな桃がドンブラコ~ドンブラコと流れてきました。
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おばあさんはそれを持ち帰り、万が一、中に子供がいる可能性も視野に入れ、細心の注意を払いながら桃を切ると中から、げんきな男の子が生まれてきました。
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桃太郎はすくすく育ち、悪さをはたらく鬼を説教しに行くことを決めました。
おじいさんとおばあさんはきびだんごをつくって桃太郎ににもたせてあげました。
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桃太郎が、鬼の説得へ向かっていると一匹の犬がやってきました。
「ももたろうさん、ももたろうさん、おこしにつけたきびだんご、一つわたしにくださいな」
桃太郎は答えました。
「チョコレートなどのお菓子を犬に食べさせたことによる死亡事故の例もあるからきびだんごはあげられないよ」
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こうして犬を仲間にした桃太郎。
しばらくすると今度はキジに出会いました。
「ももたろうさん、ももたろうさん、おこしにつけたきびだんご、一つわたしにくださいな」
桃太郎は答えました。
「君は、国際自然保護連合(IUCN)が作成した絶滅のおそれのある野生生物のリストであるレッドリストに載るくらい貴重な生き物だから、きびだんごを食べさせられないよ」
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また、しばらくすると、今度はサルが出てきました。
「ももたろうさん、ももたろうさん、おこしにつけたきびだんご、一つわたしにくださいな」
桃太郎は答えました。
「野生のサルには餌付け禁止条例があるからきびだんごをあげるには自治体の許可が必要だ」
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なんやかんやで犬とキジとサルが仲間になり、鬼の棲むと言われる某県某所にあるOヶ島へ向かいました。
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桃太郎たちが島へつくと、世にも恐ろしい赤鬼、青鬼がいました。
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桃太郎は被害者たちの連名の内容証明を鬼に渡し、もし裁判になった場合どれほど慰謝料を払うことになるかを伝えました。鬼はヒザから崩れ落ちました。
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「ごめんなさい、ごめんなさい。もうわるいことはしません。どうか、おゆるしください」
鬼たちは、非暴力でトラブルを解決した桃太郎にたくさんの「宝物」をさしだしました。
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こうして桃太郎は、沢山の宝物を持って、おじいさんとおばあさんの待つ家に帰り、宝物を鬼の被害者たちに均等に分配し、残りは全て信頼のおける慈善団体に寄付して、幸せに暮らしました。
そして鬼も生き方を改め、非行にはしる若い鬼たちへの更生支援を始め、生涯、社会活動に従事しました。
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めでたしめでたし。