就職において圧倒的に有利な新卒カード。言葉は悪いですが、能力が明らかに劣っていても新卒というだけで優遇されるのは、今も昔もさして変わりません。逆にいえば、そこまで有利なカードを放棄してでも「即退職」を選ぶ人が多くいるということ……いなば食品問題で話題となっている就職辞退、どういった気持ちで辞めるのでしょうか。

退職代行が大盛況!たった2週間で……

仕事を辞めたい!長年働いていれば「話し合い」もありますが、入社数日では切り出しにくいといった方も多いでしょう。理由としては明らかに話が違う、思っていた仕事と違う、雰囲気が最悪……といった声が聞かれます。

現在メディアで引っ張りだことなっている退職代行業、おそらくこれから大きく伸びていくことでしょう。

参考:退職代行モームリ

筆者が3日で会社を辞めた理由……

ここからは体験談になるのですが、実は筆者も3日で仕事を辞めたことがあります。本当は企業名出してボロクソに叩いてやりたいところですが、改善されている可能性もあるのでそこはガマンします……ちなみに配送業ではあるのですが、ヤマト運輸や佐川急便のような「純粋な配送業」ではありません。

筆者が正社員として入社したのは、とある量販店で運送部門でした。しかし、募集要項と実際の業務内容や時間がまるで違ったのです……。

配送の現場に行ってみると、新しく入った人たちの紹介すらなくいきなり軍隊のような朝礼。何も教えられずに仕事を教えてくれる運転手と一緒になるも、何も教えてもらえず……こちらから質問すれば「そこで待ってて」と言われ、言う通り待っていれば他のドライバーから「邪魔だ!氏ね!」と罵倒される環境。

その他にも1日8時間を超える労働をしても有給を取得すると、その時間分時間外を減らされることがわかりました……。60分とされている昼休憩も無し、仮に14時間働いても休憩時間はほぼゼロという環境。

・休憩皆無、完全にキャパオーバーで休む時間が全く無い
・午前指定の荷物でも平気で午後に行かされてクレームになる、誰も助けてくれない
・とにかくみんな怒っている、指示する教官役が人間の目をしていない
・5分単位で残業代を出すと言っているが実際は出ない、早出強制は全てサービス残業扱い
・朝礼は軍隊方式、遅延などのクレームで一方的に罵倒される
・駐禁などの反則金は全て社員持ち、都内で配送するのに絶対に無理
・仕事を全く教えてくれないし聞いても見て覚えろと言われる、

上記は筆者の体験ですが、これが誰でも知っている有名企業の内情だったりするんですよ。筆者は代行を使わずに上司と話し合いをして3日で退職出来ましたが、あれは説得ではなく罵倒と脅迫でしたね。筆者は中途採用だったので上司と渡り合うことが出来ましたが、同時に配属された新卒の子は精神を病みそうでした……。

もちろん新卒カード捨てて辞める人、みんながみんな上記のような理由だとはいいません。しかし、大手企業の中でも精神を病むようなことをされたり、完全にブラック企業だったりすることは多々あります。「最近の若者はガマンが足りない!」などと老害丸出しの批判する前に、ヤバい企業を根絶するのが先決のような気がします。

代行退職はニーズに合ったサービスだと思っているのですが、そこが大盛況という世の中は「どうかしてる」と思うんですよね……。

情報提供元: 秒刊SUNDAY
記事名:「 新卒カードを捨ててでも……退職代行が流行りまくり、3日で会社を辞める理由とは