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今あなたの前に見えているのは「星」の絵ですね。緑色と黄色の2色で描かれています。この絵を30秒間じっと見つめてください。見つめ終わったら少しの間だけ目を閉じて、そのあとすぐに白い壁や白い天井に視線を移してください。今見ている星が壁や天井に浮かび上がってきます。しかし、色は最初とは異なっています。壁や天井が近くにないときには白い紙に視線を移しても大丈夫です。
星の絵の中に黒い点があります。この点が無くても30秒間見つめた後に視線を移すと星の色は変わります。しかし、中には「どこを見たらよいのかわからない。」という人がいます。この黒い点はそういう人のための点です。
黒い点をじっと見つめていると、黒い点の周りの色が変化してきているように見えてきます。それは、視線を移したときに星の色が変わる前兆です。少しの間だけ目を閉じて視線を移してください。
うまく見ることができなかった場合は、見つめる時間をもう少し長くしてみてください。慣れると黒い点が無くても簡単に星の色が変わるようになります。
うまくいくと、もとの星の色は下の絵のように変わります。
あなたは30秒間、緑色と黄色で描かれた星を見つめていました。30秒後に少しの間目を閉じた瞬間にもとの星はもうあなたの視界からなくなっています。視界を移した先にあなたが見ているのは、実在している星の絵ではなく残像です。
下の図を見てください。異なる色の12個の円が描かれています。ここに示している12の色はそれぞれ波長をもっています。向かい側に置かれている円の色同士は、お互いに逆の波長をもっています。逆の波長をもっている色を、お互いに補色と言います。
人は特定の色を見続けると、その色に対する感度が鈍くなってしまいます。その色に対する感度が鈍くなると、逆にその色の補色に対する感度が鋭くなります。
上の図の中からもとの星の絵に使われていた緑色と黄色を見つけてください。次にその補色を確認してください。
緑色の補色はピンク色です。黄色の補色は紺色です。この補色は、あなたが白い壁や天井あるいは紙で見た星と同じ色ではありませんか。
あなたが白い壁や天井あるいは紙の上に見た星はj実在のものではなく補色で作られた残像だったということがわかりました。
残像は実像とは異なって少しぼやけて見えるますが、それがまた、少しはかなげできれいに見えることもあります。1分間見つめて視線をそらすと「驚きの何か」が見える不思議な画像 でも残像体験をすることができます。