- 週間ランキング
縄文時代といえば、今から13000年ほど前から2300年くらい前まで、約1万年間続いた時代だといわれています。この時代は「土器」「弓矢」の使用や定住化が始まり「竪穴住居」が普及した頃です。Twitterにて、週末縄文人(@wkend_jomonjin)さんがご投稿した「竪穴住居」が話題を集めています。何と1から竪穴住居を作り、週末そこで暮らす生活をされているのです!今回は、投稿者さんにお話を伺いました。
#多分私しかやってない
現代の道具を使わずに竪穴住居を作り、週末そこで暮らしてる。穴はとがった棒で堀り、木は3日かけて作った石斧で切った。ちなみにサラリーマンである。 pic.twitter.com/bQ9wMHX0P0— 週末縄文人 (@wkend_jomonjin) August 23, 2022
会社員の二人が、竪穴住居を一から作り、週末はそこに住んでいるという衝撃のツイートを発見しました!あまりにも完成度の高い竪穴住居で、縄文時代にタイムスリップしたかのようですね。住居内も見る限り清潔感もあり、快適そうですよね。
ツイートのリプ欄には、見事な竪穴住居だといった絶賛の声、住み心地を気にされて泊まってみたいという声が続々と寄せられ、多くの方の熱視線を集めています。
・これが後に遺跡となったりしません?
・すっごい!泊まってみたい。
・ステキです!お住まいの中の湿気、いかがですか?興味深々です。
・縄文時代の竪穴住居の屋根は土屋根説や冬だけ土屋根説などもありますね。試してみるのも面白そうですね。
Twitterの投稿者の週末縄文人(@wkend_jomonjin)さんにお話を伺いました。
ご投稿者の文(もん)さん、文さんとご一緒に竪穴住居を作られた縄(じょう)さん。 お二人で竪穴住居を作られ、週末は竪穴住居に住まわれています。文さんと縄さんは、東京の同じ会社に勤める同期なのだそうですよ。
■竪穴住居をつくろうと思われたきっかけは?
僕らの活動のテーマは、「自分たちの手だけでゼロから文明を築く」ことです。縄文時代から始めて、現代に至る文明の道のりを辿りたいと思っています。 背景にあるのは、都会の暮らしの中で生きてる実感をなかなか見出せなかったことです。
衣食住をはじめとする、人が"生きる"ことの本質に関わる営みを、すべて自分たちの手で作ってみたいと思ってます。そのためにも、まずは"住"ということで竪穴住居を作りました。 また、道具を使わず縄文人と同じやり方で作れば、彼らの目線で世界が見えるかも、という期待もありました。
■竪穴住居の材料は何ですか?
材料は 、木(骨組み) ・木の皮(結束用のひも) ・ツル(結束用のひも) ・クマザサ(屋根材。2万本集めました) 木を伐採するための石斧も含めると、石も使っています。
■制作期間は?
制作期間は29日間です。一番時間がかかったのは、笹を採って屋根に結びつける作業で、14日かかりました。途中で発狂しかけましたね。
■週末は竪穴住居に住まわれているようですが、住み心地はいかがですか?
住み心地はいいです。気温は外よりも涼しく、薄明かりも心地よいです。湿度は少し高いですが、中で火を焚けばカラッとするので問題ありません。焚き火の煙で虫もまったくいなくなります。雨風はよほど土砂降りじゃない限り大丈夫です(一度警報級の雨のときに入口の屋根から雨漏りしました) 強度は強いです!
■いいねやRTされるなど、大きな反響がありますが、 どのような心境でしょうか?
喜びと怖さを感じてます。こんなに多くの方が興味を持ってくれてることに対する喜び。それと、仕事を辞めて「毎日縄文人」になりたい欲求が芽生え始めてる怖さです。笑
■今後作りたいものや夢があれば教えてください。
近くにある夢は、土器を作って、それで製塩(海水を蒸発させて塩を作る)することです。以前、手作りの網でヤマメを獲ったことがあるのですが、めちゃくちゃ塩をつけて食べたいと思ったので、実現させていですね。
遠くにある夢は製鉄です。石斧はなかなか切れないので、鉄の斧が欲しいですね。それと、いつか銀塩カメラを作って、それで自分たちの活動を撮影できたらかっこいいなあと思います。
文さん、縄文人の暮らしを垣間見れる興味深いお話をしていただき、ありがとうございました。
気になる文さんと、縄さんの週末縄文生活は、Twitter(@wkend_jomonjin)・Youtube(週末縄文人)でご覧いただけます。季節によって温暖差もあるので今後、竪穴住居の生活がどう変化していくのか?にも注目していきたいですね。
住居といえば、珍風景過ぎる!島にある船の家に住んでいる人のエピソードにも驚かされますよ。
Source:週末縄文人(@wkend_jomonjin)