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文章や文字を読むときにいちいち文字の形を気にして読んでいる人って少ないと思います。特にデザインに精通しているとかではないかぎり、相当特徴がないとなにも考えず読み流して文字で書かれた事実だけを情報として取り入れますよね。しかし、新宿駅の随所に掲示してあるこちらのフォントはデザイン力に興味をひかれるのではないかと思います。新宿駅に行ったことがある人なら一度は見たことがあるかも?
コロナ流行以前は結構降り立った新宿駅も最近は月一ぐらいしか行かなくなりました。イベントや行事、飲み会などがないとこんなにも用事がなくなるのかと思うほどです。
そんな新宿駅、昔から迷いやすいことで有名ですが案内などに使用されているガムテープで作られた文字がデザイン性がありすぎると話題になっています。
新宿駅のガムテープ文字、デザインが洗練されすぎている。
・「駅」の点々を縦に並べる
・「止」の2つの縦棒がシンメトリ
・濁点を文字に重ねることでグリッドに納める
・読めなさそうな形なのにすっと読める「れ」 pic.twitter.com/VvjP7ZYcU2— ニカイドウレンジ
(@R_Nikaido) August 23, 2020
濁点の位置!!これは常人には到底思いつけない発想で脱帽です。
日本語を読める外国人の方とかだったらもしかしたら戸惑うかもしれませんね。
個人的には"通"や"ん"の文字のくにゃっとした部分の表現がすごく好きです。かわいい。
こちらのガムテープ文字はある一人の男性によって手作業で作られているというので驚きです。調べてみると定期的にたびたび話題になる方のようで、知っている人も多いみたいですね。
修悦体だな。まだ元気でやってそうなので、何より。
— n==1 (@manga_koji) August 23, 2020
その名も修悦体。作成しているご本人のお名前がそのままフォント名になっています。
こんなにデザイン性のある素敵な書体をしかもガムテープで作ることができるなんてすごすぎますよね!
きっかけは、警備員をしていた佐藤修悦さんのアイデアによるもの。JR東日本新宿駅の東口で行われていた部分改築工事の際に、鉄板の壁がいたるところに立っていたため迷路のような状況となっていた新宿駅。
そこに誘導係として配置された佐藤修悦さんが声を使わずに通行人に伝えられるようガムテープを使った案内表示を作り始めたのが「修悦体」の始まりなんだそうです。
過去に個展が開かれたこともあるほどの一躍有名な方であり、今回話題になったことでまたその名が広まるのではないかと期待されます。
どこかで見たことがある書体だなあと思ったら消費者庁のロゴタイプも修悦さんの作品だったんですね。これは知りませんでした。修悦さんのデザインは現場でブラッシュアップされて年々良くなってますので、二足のわらじで頑張っていただきたいところです。できれば私鉄でも。
— ホルモンの人 (@musetosix) August 23, 2020
なんと消費者庁のロゴまで手掛けられているすごい方でした。
新宿では掲示されるものが話題になることは多いのですが、今度新宿駅に行くことがあれば積極的に修悦体を探して歩きたいと思います。