image:Tomoki SANDO(@TomokiSANDO)

「ドリアン」は、カスタードクリームのようなまったりとした濃厚な甘さと、豊富な栄養を備えている果実です。国王などが好んで食べたことから「果物の王様」と呼ばれるようになったそうです。においが気になる果物ですが、一部のホテルや、飛行機の機内に持ち込みが禁止されたりするそうです。そんなドリアンですが、TwitterにTomoki SANDO(@TomokiSANDO)さんがご投稿した「ドリアンが木に実を付けている写真」が話題を集めています。

ドリアンの木に果実がなる様子がすごい!

「ドリアン5兄弟」という一言と共にドリアンの成長過程の写真が掲載された、ツイートを発見しました。ドリアンがこのように実を付けると知らなかった方も少なくないのでは?筆者ももちろん衝撃を受けました。そもそも日本暮らしの日常生活でドリアンが身近な果物ではないですし、どのように実をつけるのかということも今まで想像だにしたことは無かった……です。今回こういった貴重な写真を目にすることが出来て、大変勉強になりました。

ツイートのリプ欄には、実り方を知らなかったという驚きの声が国内外から寄せられ、熱視線を集めています。

・枝に、こんな風に実るんですね!

・こんなふうに生えるんだ!

・ドリアンってこんな風に……スゴ!!もう結構立派に見えますね。

投稿者さんインタビュー

image:Tomoki SANDO(@TomokiSANDO)

投稿者のTomoki SANDO(@TomokiSANDO)さん(以下、SANDOさん)は、「世界のふしぎな木の実図鑑(創元社)」を刊行をされ、タイ在住の植物オタクなのだそうです。タイでの暮らしやドリアンについてお話を伺いました。

■SANDOさんは、タイに移住されているということですが、タイの気候はいかがですか?

ーー私は2010年にタイに移住し、13年になります。タイはサバナ気候下で乾季と雨季があり、乾季は11~4月頃で、1~2週間に1度程度しか雨が降りません。11~1月は比較的涼しく、朝方は15℃前後まで下がります。2~4月は暑く、日中は40℃近くまで上がりますが、朝方は25℃前後まで下がります。雨季は毎日のようにスコールが降りますよ。

■植物、生物学に興味をもたれたきっかけは?

ーー小さいころから自然全般が大好きで、小学校高学年ぐらいから特に植物に興味を持つようになりました。それぞれの環境に応じて、とにかく色々な姿形をした植物があることや花色、花の香りなども個性豊かで見ていて飽きません。

image:Tomoki SANDO(@TomokiSANDO)

※上記の写真はドリアンの花の蕾です。

■ドリアンの実り方を初めて見ましたが、タイではドリアンを栽培し、出荷されている方が多いのでしょうか?

ーー一昔前までは、タイ国内でも南部や東部の限られた地域でしか栽培されていませんでしたが、近年はタイ全土に拡大してきています。タイ南部からマレーシア、インドネシアにかけては、森の中にドリアンの野生種も生えていますが、一般に流通しているドリアンは農場で栽培されたものです。一口にドリアンといっても、多くの品種があり、大きさや食味、風味の異なるものが色々ありますよ。

■日本では、ドリアンの中サイズが1玉8000~12000円程度するようですが、タイでの販売価格は?また、SANDOさんも召し上がりますか?

ーータイではドリアンがあちこちで栽培されているので日本よりは安く、1キロ150₋300Baht(約600~1200円)程度です。しかし、他の果物だと1キロで30-100Baht程度ですから、ドリアンの値段は、タイ人にしたら、高額な果物ですね。それでも大好きな人が多く、シーズンになればあちこちのお店が買い求める客でにぎわいます。私はたまに食べる程度です。

image:Tomoki SANDO(@TomokiSANDO)

※上記の写真はドリアンが花を咲かせたところです。

■ドリアンの実は匂いが独特ですが、咲いた花の香りを嗅いだことはありますか?

ーードリアンの花は夜咲きなので、いつも農園を訪れたときは落花してしまっており、まだ香りを嗅いだことがありません。今後の宿題です。

■いいねやRTされるなど、反響がありますが、 どのような心境でしょうか?

ーー果物の王様「ドリアン」という名前は知っていても、やはり日本人にはまだまだ馴染みが薄い果物なんだなぁと感じました。
日本では少ない、幹から直接花が咲き実ができる幹生果なので、物珍しく感じるのでしょうね。

■今後の夢、見てみたい植物や生物は?

ーータイにはまだまだ知られていない植物がたくさんあります。そういう植物たちに一つでも多く出会いたいと思っています。

SANDOさん、お忙しい中お話していただきありがとうございました。今後も日本では馴染みのない動植物のツイート(@TomokiSANDO)をお目にかかれるのを楽しみにしております。

SANDOさんが著書の「世界のふしぎな木の実図鑑(創元社)」も刊行されています。私たちがまだ知らない興味深い植物がたくさん紹介されています。新たな発見が出来るワクワクする魅力的な内容なのでぜひ、お手に取ってご覧ください。

ドリアンといえば果物ですが、麝香猫果←は読めますか?果物の難読漢字で頭の体操をしましょう。

取材協力:Tomoki SANDO(@TomokiSANDO)

情報提供元: 秒刊SUNDAY
記事名:「 果物の王様「ドリアン」の意外な実り方に驚き!タイ在住の投稿者に話を聞いた