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現在、ある建造物が驚きの変化を遂げているとネット上で大きな話題になっています。建造された頃にも、相当のインパクトのある建造物としてメディアで取り上げられたので、存在は知っているという人も多いはずです。もともと数十年先を見据えてデザインされた経緯はあるのですが、ほぼコンセプト通りの変化を迎えているということで称賛の嵐となっています。
皆さんは、アクロス福岡という施設をご存じでしょうか。
アクロス福岡について
アクロス福岡は、1995年4月29日、「国際・文化・情報の交流拠点」として、福岡の都心「天神」の旧福岡県庁跡地に誕生した公民複合施設です。
引用:アクロス福岡 施設ガイド
さまざまな用途で用いられる複合施設です。また、60年後に森になるをコンセプトに施工された施設としても非常に有名です。
とはいえ公民の複合施設が森になるという構想に対し、当時は現実的には難しいのではないかと感じていた人も多いようですが、25年経った今の時点でかなり森に近づいていると大きな話題になっています。
アクロス福岡の変化に対して、造られたばかりの頃の光景と現在の姿とを比較する画像や、撮影した様子や所感を投稿するユーザーで溢れネット上では大きな話題となっています。
JA 98 2015SUMMER ランドスケープ2015を読みながら、アクロス福岡の20年に改めて驚嘆する。僕が福岡にいた頃は、もう既に後者の森だった。 pic.twitter.com/y8XWBbuEIi
— なかむらけんじ (@Ken_ji_Nakamura) November 3, 2015
福岡市役所とアクロス福岡に陽が沈む〜。でもこのアクロスはすごいね出来た時は若草山みたいだったけど今はもうすっかり森の山だ。ビル持つんだろうか。いらぬ心配。 pic.twitter.com/ph4UIenJas
— komorinookite (@kazu01now) December 29, 2015
それぞれ別の方の投稿で別の写真ですが、アクロス福岡そのものや周囲の自然が大幅に増えているのは一目でわかります。また、木々だけではなく野生の動物の生息も確認できるとのことで、確かに森に近づいているようです。
そうなんですよね。これは本当に、想定外とおっしゃっておられました。人間にとっては施設で、鳥にとっては自然(森)で、お互いの空間と距離を保ちながら、共存ができていることに、個人的に感動しています。改めてアクロス福岡に足を運んでみようと思います。ご投稿ありがとうございます。
— Yusuke Matsumoto (@matsuyu1979) July 12, 2020
自然の増加には、野鳥が種を持ってきたからという経緯もあるようです。それはさすがに想定外だったようですが、より人と自然との共生を感じさせる在り方と言えるのではないでしょうか。
25年経った今の時点で、これだけ自然に溢れた姿になっているのであれば、60年にあたる35年後はどのような変化をしているのか、今から楽しみという声が多く確認できます。
25年前、福岡市のど真ん中にアクロス福岡が完成したので、建築学部の友人と見に行って「この建物は60年後に森になるらしいよ」と教えてもらった。
んなアホなとその時は鼻で笑ったけど、25年経った今、確かにそこは野鳥や小動物が住み着く森になっていた。さらに35年経つとどうなるんだろう。 pic.twitter.com/vkGJvdd1Y6— むげんびっと。 (@toihaus) July 12, 2020
人と自然との共生は難しいテーマですが、今回のアクロス福岡に関しては各関係者の意図した形に近い在り方ができているように見えます。
西村佳哲さんの著書「人の居場所をつくる」で紹介されていた、アクロス福岡。景観デザイナー田瀬理夫さんのインタビューを読んで、実物を一度見たいなと思ってたら念願叶った!
60年後の森を目指す、というコンセプト。地元の人には「アクロス山」と呼び親しまれてるそう。https://t.co/4fX3powrb5 pic.twitter.com/VhC5a9f2Bz
— ならみお
コミュニティを育てているよ (@naramio0512) August 25, 2018
地元の人たちからもアクロス山と呼ばれ、親しまれている点も素晴らしいですね。
自然といえば、以前自然界の厳しさを感じさせる映像が今回の話題とは別の意味で泣けると話題になりましたが、アクロス福岡の変化に対しては今後も長く関心を持たれることとなりそうです。
source:アクロス福岡