24本のマッチ棒を上のように並べました。マッチ棒を6本取り除いて、正方形が3個だけ残るようにしてください。簡単そうに思えるかも知れませんが、実はそれほど簡単ではありません。この問題を解くには固定概念にとらわれない柔軟な考え方が要求されます。先ずは、図をよく見て、頭の中で作戦を立ててください。

この図の中には、何個の正方形があるでしょうか。9個ですか?そうでしょうか。もう一度確認してください。もっとありそうですよ。先ずはそこから考えていくと、答えを出しやすいかもしれません。


この図の中には、大きさの異なる3種類の正方形があります。正方形といわれて最初に意識するのが、4本の緑色のマッチ棒で囲まれている正方形です。正方形といわれると、これしかないように思ってしまう人がいるのですが、そんなことはないですよね。


8本の緑色のマッチ棒で囲まれた図形も正方形です。8本のマッチ棒を囲んでできる正方形は他の場所にもありますね。もちろん緑色のマッチ棒でできている正方形の内側にあるマッチ棒は考えません。


そして、12本の緑色のマッチ棒で囲まれた図形も正方形です。


最初に示された図の中には、大きさの異なる3種類の正方形があるのです。図を見た瞬間には気付きにくいのですが、頭の中を整理しながらじっくりと見ると、それぞれの大きさの正方形を認識することができるようになります。さて、ここから本格的に答えを見つけていくことになります。

いちばん小さい正方形は、3個だけ残すことはできますが、そのときに取り除くマッチ棒は6本ではありません。ですから、いちばん小さい正方形を3個だけ残すというのは答えになりません。

では、真ん中の大きさの正方形ではどうでしょうか。真ん中の大きさの正方形は、取り除くマッチ棒の数とは関係なく、元の図の中に1個しか残すことができません。いちばん大きい正方形も同じです。

ということは、大きさの異なる正方形を1個ずつ残さなければならないということです。そんなことできるのでしょうか。この問題の答えを出すには、柔軟な考え方が必要です。さぁ、あなたの脳ミソはどのくらい柔軟にものを考えられるでしょうか。


-答えです。

これが答えです。確かに正方形が3個だけ残っていますし、取り除いたマッチ棒の数も6本です。あなたの出した答えが、この図を回転したり、裏返しにしたりしたものならば、それは同じ答えだと考えてください。

実は、答えがもうひとつあります。



-もうひとつの答えです。

この図の中に残っている正方形も3個だけですね。取り除いたマッチ棒の数も6本です。ですから、こちらも答えです。こちらの場合も、この図を回転したり裏返しにしてできたものは同じ答えだと考えてください。


マッチが発明されたとき、マッチ棒は箱に詰めて売られるようになりました。そして、たくさんの人が買ってくれるように、マッチ箱のラベルにはマッチ棒のパズルや隠し絵などが印刷されていました。今ではマッチ箱やマッチ棒を見ることは稀ですが、マッチ棒パズルの人気は衰えません。マッチ棒パズルには人を惹きつける魅力があるのかもしれません。

今回は、3個の正方形を残すというパズルでしたが、図の中からマッチ棒を取り除いて正方形を2個にする というパズルもありました。

(秒刊サンデー:わらびもち)
情報提供元: 秒刊SUNDAY
記事名:「 固定観念にとらわれたら解けない!マッチ棒を6本取り除いて正方形を3個だけ残す問題!