この図形は見た通り実物ではなく絵ですが、実際に作ることができます。長方形の紙1枚の一部分にハサミを入れて作りました。絵を見ると簡単にできそうですが、実際に作ろうとすると簡単には作れないということがわかります。この図形を作ることができるのは素早く発想の転換ができる人です。あなたには柔軟な発想力がありますか。



「こんな図形、1枚の紙で簡単に作れるさ。」と思ってしまいませんか。しかし、実際に作ろうとすると、ほとんどの人はできないと思います。そして、その人たちは、紙は1枚ではなく2枚使うのではないかとか、本当はできないのではないかと思ってしまいます。ご心配なく必ず作ることができます。この絵は出来上がったものを見ながら描きました。

使う紙はコピー用紙位の厚さの紙です。横長の長方形の形をしていると作りやすいです。身近なところにある紙で十分です。




-長方形の紙を切る場所は...

上の図のように、長方形の紙の3か所をハサミで切ります。黒い実線の部分です。黒い実線と点線で、長方形は3つの部分に分けられました。さて、これからどうしたらよいでしょうか。



-3つの部分に名前をつけました

黒い実線と点線で分けられた3つの部分に、わかりやすいようにA、B、Cという名前をつけましょう。準備万端です。もうできるはずです。試してください。最初に思いつくことは、誰でも同じだと思います。問題はその後です。




-最初にしたことは?

多分、あなたは上の図のようにBの部分を折り曲げたのではないでしょうか。それで大丈夫、合っています。問題は、次にどのようにするかということです。次にすべきことを見抜ける人は、問題を解決するためには、これまでの考え方を見直して素早く発想の転換をしようとする人です。

最初にBの部分を折り曲げました。AとCには何も手を加えていませんから、普通に考えると次はAかCをどうにかしなければなりません。それはわかるのですが、なかなかうまくいきません。考え方あるいは見方を変えると答えにたどり着けます。答えを見る前に深呼吸をしてじっくりと考えてください。

ヒントを見てしまうときっと後悔してしまいます。







-考え方を変えてみましょう

Bの次にAかCを折り曲げると良いのではないかと考えがちですが、それを実行しても答えの図形にはなりません。Bの下の点線部分を軸にして、Aの部分を赤い矢印の向き(時計と反対周り)に回転させてみてください。



-答えです

最初に示されたものと同じ形になりました。



紙を与えられた時に、折ることは考え付きますが回転させるということにはなかなか気が付けないのではないでしょうか。人は生まれてからの時間が長くなるほど、これまでの経験によって物事を判断することが多くなります。しかし、これまでの経験や常識だと思っていることから少し距離をおいて考えると新しいものが見えてくることもあるのではないでしょうか。

図形の問題で頭を悩ませてしまった後は、小学生なら解けるという 数字のパズルを解いてみませんか。

(秒刊サンデー:わらびもち)
情報提供元: 秒刊SUNDAY
記事名:「 素早く発想の転換ができる人は、この形を簡単に作ることができる!