マッチ棒を使って式を作りました。しかし、出来上がった式は正しくありませんでした。マッチ棒を2本だけ移動して、式が成り立つようにしてください。ただし、マッチ棒を移動するときに、折ったり重ねたりしてはいけません。ちょっとしたことに気付く能力を”気付き力”といいます。あなたの気付き力は抜群でしょうか、それとも人並みでしょうか。



見た瞬間に答えがわかってしまう人は、きっと気付き力抜群の人ですね。しかし、気付くのはそれほど簡単ではないように思います。それに、答えは2通りありますから、ひとつの答えがわかったからと言って安心はできません。



この種類の問題の場合、まず移動するマッチ棒を見抜くことが大切です。多くの場合、足し算を引き算にかえると解決しているようです。ただし、絶対ではありません。
まぁ、最初は足し算を引き算にかえてみましょう。緑色のマッチを移動すると引き算になります。移動先を考えて見ましょう。





緑色のマッチ棒を”9”のところに移動すると”8”になり、新しく、8-6=3 という式が出来上がりました。せっかくできた式ですが、8-6=2なのですから、この式も正しくありません。移動した場所は間違っていたのでしょうか。

「あれっ、もしかして...。」なんて思った人いませんか。





3のところにある緑色のマッチ棒を移動してみてはどうでしょうか。



-1つ目の答えです。

緑色のマッチ棒を移動することにより、3が2になりました。8-6=2となり、正しい式にできました。
でも安心してはいけません。答えがもうひとつあります。






-2つ目の答えを探しましょう。

2本のマッチ棒を緑色にしました。この2本を移動してみて下さい。答えを見る前に頭の中で考えて見てください。自力で答えを出せると嬉しくなってきます。






先ず1本だけ移動してみましょう。”6”が”0”になりましたよ。9+0=3。この式は正しくありません。
でも、もうすでに頭の中に答えが浮かんできてしまった人がいますね。多分、その浮かんできた答えは合っています。



マッチ棒で作った”3”に、マッチ棒を1本加えると”9”になります。まだ移動していない緑色のマッチ棒をここに移動させることができます。


-2つ目の答えです。

今度は、”9+6=3”という式が、”9-0=9”という式に変わりました。もちろん、この式は成り立っていますから答えです。



日本人は、2+3=5のような計算は得意ですが、〇+△=5の式で〇と△にあてはまる数字を答えるのは、あまり得意ではありません。〇と△に当てはまる数字はたくさんあるのに、自由過ぎて一瞬躊躇してしまうようです。今回の問題にも似たところがあります。間違っているとはいえ、すでに出来上がっている式を破棄して新しいものをつくるというのはあまり得意ではないかもしれません。


マッチ棒を使うパズルは、数式になっていたり、図形になっていたりしていて、とにかくたくさんの種類があります。どの種類の問題でも、面白そうで、やってみようという気持ちになりますね。

(秒刊サンデー:わらびもち)


情報提供元: 秒刊SUNDAY
記事名:「 できる人は気付き力抜群!マッチ棒2本移動して正しい式にせよ。