もはや「事実なし」であっても炎上が起きてしまうという時代に突入したのかもしれません。かつては、何か根拠たる問題が有るという前提でそれに対する怒りや悲しみが騒動を起こすという騒ぎが一般的でしたが、今回はそれら根拠が「火」どころか「煙」すら存在せず、もっと言えば存在そのものがナシと言う状況で炎上が起きてしまっております。
ー架空!?のうどん屋


さてまずこちらの投稿をご覧ください。うどんや蛞蝓亭(なめくじてい)と言う店が投稿したものです。なんと国際信州学院大学の教員が50人貸し切りをドタキャンしたということです。大学の教員として、そして教えを説く立場として、あってはならない問題ではありこの投稿を受け多くのユーザーが「ヒドすぎる」と国際信州学院大学に批判しております。

では「国際信州学院大学」とはどのような学校なのでしょうか。
公式ホームページが存在します。

国際信州学院大学よりキャプチャ

こちらが国際信州大学というものです、歴史も長く1900年に設立、1904年肺炎で急逝した初代学長コナン・ロシュフォールの誕生日 7月14日を休校日に指定したということです。

このような歴史の長い、由緒正しき学校の教員があろうことか、ドタキャンをするとはあるまじき行為ではあるのですが、それ以上にとんでもなく、センセーショナルな事実が発覚しております。


ー架空の大学だった。

YAHOOニュースに投稿している、大学ジャーナリスト「石渡嶺司」氏によりますと、国際信州大学は架空大学であると説明。

国際信州学院大学はどこにある?~架空大学サイトを現実の大学・企業関係者は笑えるか
https://news.yahoo.co.jp/byline/ishiwatarireiji/20180422-00084311/

またネットでもこの大学は存在しないということが認知されております。



つまり国際信州学院大学は誰かが勝手にサイトを立ち上げた「フェイク大学」のようです。つまり大学は存在せず、うどん屋蛞蝓亭の話す「50人で貸切の予約のドタキャン」は、実際ありえないと言うことになります。

では蛞蝓亭は存在するのか。
その前に蛞蝓亭が掲載している写真は自社のものなのか、早速調べてみますとどうやらSNSからとある写真が流用されている形跡があるようです。


こちらの「大量注文」されたというおにぎり写真。美味しそうな写真ではあるのですが、実はこれと全く同じアングルの写真がインスタグラムに存在します。

kumiminさん(@kominori35)がシェアした投稿 -


おにぎり屋の写真です。

実は、うどん屋蛞蝓亭自体も存在せず、こちらも架空だと言われておりますが、実際のところ住所等、存在確認が取れる証拠が存在しない以上はっきりとしたことはわからないのです。

つまり存在確認とれないうどん屋が、架空の大学にドタキャンされたという、まさしく「フェイクニュース」だったわけですが、それを真実だと思い込み多くのユーザーが共感してしまったというわけです。

本来大学側に批判が殺到すべきではありますが、蓋を開ければ全てが「架空」。怒りをぶつける矛先が突如消滅してしまうという前代未聞の騒動に発展しており、大学の問題を是正すべきと真面目に考えていたユーザは困惑気味です。

ただし、この手の情報は、もはや日夜溢れかえっております。
何が正しく、何が嘘なのかもはや素人レベルでは判断出来ないのですが、むやみにすぐ反応せず一旦冷静になることが大事なのかもしれません。

画像掲載元:いらすとや

(秒刊サンデー:たまちゃん)
情報提供元: 秒刊SUNDAY
記事名:「 「架空?」のうどん屋、蛞蝓亭が「架空」の大学にドタキャンされ本当の炎上騒ぎが発生!