ゲームというものは例えば暇な時間を潰したり、趣味として没頭したりとあらゆる生活において、何かしらの役割を担っております。何の目的もなくゲームをするのはただのそれは「作業」にしかなりません。そんな中、こちら「Slither.io」は究極の暇つぶしであり、そして様々な哲学を教えてくれるそんなゲームといえるのかもしれません。ーSlither.ioってどんなゲーム?


今回紹介するのはこちら「Slither.io(スリザリオ)」。
ただし今回は、ゲームレビューではありません。長い前置きがありますのでご承知おきください。

さて、ゲームというにはちょっとジャンルが違うのかも知れませんが、僭越ながらこの「スリザリオ」についてのルールを書かせていただきます。このゲームにおいてまず「ゴール」というものはありません。とにかく永遠に生き続ける。それだけです。そんなか下記ルールがあるので念頭に入れていただきたい。

・光るエサを食べると自分が大きくなる。
・相手の体に頭から衝突すると死ぬ(ゲームオーバー)。
・死んだ相手はその大きさ分の光るエサになる。
つまり、いかに大きくなり、いかに衝突を避けるかが肝となります。

ー最初はめちゃくちゃ小さい

最初はめちゃくちゃ小さいです。真ん中の黒いスリザリオが自分です。
とにかく光る丸いエサを食べて大きくなるのを目指します。左の大きいスリザリオは沢山エサを食べている証拠です。


どんどん大きくなります。
右下の矢印ボタンでダッシュが使えます。しかしその分生命を失い、短くなります。

ー相手の体に当たるとアウト!

相手の体に当たるとアウトです。
このまま突き進めばゲームオーバーになるので、避けるのが懸命です。

ー相手に当たるとゲームオーバー

相手に当たるとゲームオーバーで、こうして光るエサになります。
その光るエサを相手に貪られてしまい、相手に大きくなってしまうチャンスを与えます。

ー逆に相手をエサにすることも

逆に相手から衝突してもらえれば、こちらの勝ちです。
大きな相手であればあるほど、光るエサを放出する数が違います。

したがってここでピンと来た方は思うでしょう。
大きな相手をひたすら狙えばいいのではないか。
それはある意味正解です。

ちなみに相手に衝突した際に、大きさは関係ありません。
あくまで、体に頭が当たったかどうかです。


ー囲まれるとやばい

巨大なやつは、こうしてとぐろを巻いて逃げ場を失わせます。
こうなったらかなりアウトです、どんどん円が小さくなり相手に衝突する確率が高くなります。
しかし、諦めてはなりません。稀に出来た隙間や相手の頭をうまく自分の体に当てれば倒せます。


ーでかいのは有利なのか?

では、でかいのは有利なのか。
答えは否。むしろ不利なのかもしれません。先程述べたように大きなスリザリオは狙われやすくなり、さらに、小さいときより小回りがききにくく、コントロールが難しくなります。具体的にはノロノロになります。

そのため、小さいやつにちょこまかとやられると、一気に焦ります。でかくても小さいやつに倒されます。

ということで前置きはこれぐらいにして、このゲームから考えさせられる「人間」の深層心理についてです。このゲームから学ぶのは人間の本来の考え方なのです。


ースリ座リオから学ぶこと、人間とは欲望の塊である。

スリザリオを通じて見えない相手は、どう考えているのか。そして本来何を目的としているのか、それがこのゲームを通じ「視覚化」されるのです。

このゲームにおいて判明したことを列挙します。

・小さいうちはどんな相手にでも立ち向かう。
・大きくなると途端にその地位を維持するために保守的になる。
・エサには一気に群がる。
・エサに群がった連中は互いに衝突し命を落とす。
・命を落とした連中をハイエナのように虎視眈々と狙うやつが居る。
・自分で勝利した相手を横取りされると非常に腹立たしい。
・真ん中は戦場になり常に命が入れ替わる。
・相手を威嚇するも、制御が出来ず命を落とす。
・大きくなった自分をコントロールを出来ず、非常にイージーなミスで命を落とす。
・大きくなった自分は「エライ」と感じてしまう。
・大きくなると小さいものに目が行かなくなり、醜い争いをしていると感じる。
・平等なんて無理。
・生まれながらに不幸なんてこともある。
・人生そのものがギャンブル。
まさに人生そのものと言っても過言ではないのですが、単純に暇つぶしとして楽しむには深く考える必要はないのかもしれません。

しかし、これが「人間なんだな」と気付かされるきっかけを与えてくれるゲームなのかも知れません。

配信元:Lowtech Studios

(秒刊サンデー:たまちゃん)
情報提供元: 秒刊SUNDAY
記事名:「 人間の「欲望」を剥き出したゲーム「Slither.io」から学ぶこと