地球にはかつて単一の巨大な大陸が存在していた。それが“大陸移動説”によって、ユーラシア大陸、アフリカ大陸、北アメリカ大陸、南アメリカ大陸、オーストラリア大陸、南極大陸の6つの大陸に形成されたとされている。この他にムー大陸、アトランティス大陸といった伝説の大陸が存在していたと囁かれることもあるが、いずれも今日の科学知見によって否定されている。しかし近年、海に沈んだ「ジーランディア」という第7の大陸が注目を集め本格的な研究が進められている。-ジーランディア とは

画像はWikipediaより

ニュージーランドの辺りに現存する9割以上が海面下に沈んだ大陸の断片。
約1億3,000万年前~8,500万年前に南極大陸と分裂し、さらに約8,500万年前~6,000万年前にオーストラリア大陸と分裂し、そのほとんどが海面下に没したと考えられている。
他の大陸地殻よりも薄いため、約94%が太平洋に沈んでしまっている。顔を出している部分のもっとも広いところがニュージーランド、次いでニューカレドニアとなっている。
この辺りではや「ペンギン」や飛べないオウム「カカポ」が生息している。彼らは沈みゆくジーランディアの影響下で“飛ばない”という独自の進化を遂げたと考えられている。

水中を泳ぐ「ペンギン


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飛べないオウム「カカポ」

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日本ではまだあまり馴染のないジーランディアだが、関係国では1990年代半ばぐらいから一大関心事として注目されてきた。日本でも海洋研究機構(JAMSTEC)が調査に着手しており、2020年にも地球深部深査船「ちきゅう」を投入してジーランディアを掘削し、得られる地質情報から水没の原因や過程などの詳細解明に挑む「ロードハウライズプロジェクト」が計画されている。この計画により地球史や生物進化などの分野で画期的な発見が相次ぐ可能性が期待されている。もともと一つの大陸であったことを考えると、日本列島や日本の形成過程を詳しく知る手がかりになる可能性もある。

掲載元
http://www.sankei.com/premium/news/170528/prm1705280018-n1.html

(秒刊サンデー:ムッキー)
情報提供元: 秒刊SUNDAY
記事名:「 【伝説じゃない】第7の大陸「ジーランディア」とは?!