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「草・バズる・映える」……など、日々新しいネットスラングがうまれる「インターネット」。最近ではSNSを始めとするコミュニティーから発生する機会が多い。しかしSNSのない20年前はどうだったのでしょうか。実はその頃もしっかりとネットスラングは盛んに登場しておりました。とくに「2ちゃんねる」を始めとする掲示板からの発生が多かったのです。
「まったくここはひどいインターネット(インターネッツ)。」というコピペをご存知でしょうか。
掲示板「2ちゃんねる」の殺伐とした、コミュニティーの状態を客観的に言い表した有名な言葉です。
その後、色々と改変され、有名な「コピペ」として現在に語り継がれている。
「インターネット」という、汎用性の高さから現在も様々なシーンで利用される、有名な「スラング」のひとつです。
そんなコピペが投稿されたのは、今から20年も前の2000/12/17(日) 。時が経つのは早く、あっという間にあの頃「赤ちゃん」だった子は成人式を迎えている。
原文はこんな感じです。
1 名前:ロードス2001投稿日:2000/12/17(日) 23:19
ここは最低のインターネットですね。
友達から聞いてこの2ちゃんねるとか言うインターネットに
来たんですが、ここは本当に酷いですね。
目を覆うばかりの醜いですね。見てて吐き気がします。他人を貶めたり罵倒したりして喜んでいるいる人だらけですね。
だいたい匿名で発言できることに問題があると思います。
だからここのインターネットのように犯罪を助長したり
SNSがなかった当時は、2ちゃんねるを始めとする「ネット掲示板」から、ネットスラングが登場するのが主流。
「草」「ワロタ」「w」など今でも普通に使われるスラングは、実は「2ちゃんねる」などから発生しております。
※「w」に関しては当時「ネットゲーム」をする際、チャットで(笑)を打つのが面倒なので、省略して「w」になったと言われております。
また「そんなことより1よ……」でおなじみ「吉野家コピペ」も、投稿から20年経過しているのだ。
吉野家コピペはその後FLASH黄金時代を象徴する有名なアニメーションとして、現在に語り継がれております。
元ネタは2001年4月7日に、個人サイト「さるさる日記」にて投稿された文面が、2ちゃんねるに、まさしくコピペ改変され、現在に至る。
参照:さるさる日記
また同時期に当時の日本のネットを震撼させたテキスト文書、侍魂による「先行者」もこの時代に生まれた。
参照:侍魂(先行者)
10年ひとむかし、とは言ったものだがネットでは……
よりひどいインターネットになりましたね。
20年間かわらずひどいインターネット。
20年経ってもなんも変わらんな。
など、としみじみと感想を漏らす者も。
あの頃の独特な殺伐としたインターネットは、ある意味それ自体が「醍醐味」だった。今はインターネットの敷居が下がり、子供から大人まで、誰でもカンタンにアクセスできる大衆的なツールとなった。
2ちゃん見るときは、串刺すのが常識!
当時は、IPアドレスが流出するだけで大騒ぎ。今では串(Proxy)どころか、顔まで晒しても動じない一般人。
あの頃独自のインターネットにおける「専門性」があったからこそ、むしろ楽しかったのかもしれない。